ササニシキ

農薬不使用ササニシキ、玄米で食べよう!

 秋の田んぼと言えば頭を垂れる稲穂ですが、その穂は籾が集まってできています。そして、収穫後の籾から殻をむいた状態のお米が薄茶色の「玄米」です。玄米は白米に比べて栄養価が高く、健康志向の高まりで以前より食べる人が増えてきています。農薬不使用のササニシキ、ぜひ玄米で食べてみてほしいです。

玄米  良く見かける白米は名前の通り白く、楕円形の先端の一部分がくぼんでいる形をしています。玄米の表面にある糠(ぬか)が削られて白くなり、くぼんだ部分には元々胚芽(はいが)があったのです。玄米(籾)を稲の種として見た時、胚乳に蓄えられているデンプンは発芽直後の栄養源(ブドウ糖)として使われるもので、胚芽からは芽や根が伸びてきます。糠は胚乳を覆っている皮です。

 玄米と白米に共通する胚乳はデンプンを蓄えている部分で、そのため炭水化物(糖質)はどちらにも同じように含まれます。玄米と白米の栄養の違いは胚芽と糠によって大きく違っています。
 
 胚芽には芽や根の基があって成長に必要なビタミン類が多く、人にとっては体の調子を整える栄養素です。ビタミンB群やビタミンEが多く、ビタミンB1はブドウ糖を代謝してエネルギーを生むのに必要で、ビタミンEは抗酸化作用で老化や生活習慣病の予防に役立つと言われています。
 
 糠にはミネラル類と食物繊維が豊富です。ミネラルは骨や歯などを作ったり、体の調子を整えたりする栄養素で、人の体では作ることができないので食べ物から摂る必要があります。糠に多いのはカリウム、マグネシウム、リン、鉄、マンガンなどで、その他に糠特有のフェルラ酸やγ-オリザノールが含まれています。食物繊維は消化吸収されませんが、腸まで届いて便通の改善や善玉菌の増加に役立つと言われています。

 ササニシキはあっさりした食感とほど良い甘みと言われていますが、これは白米で食べた時の特徴です。ササニシキでも玄米で食べるとプチプチとした食感と玄米特有の味や香りがします。粘りが少ないという点では他の品種の玄米と比較してあっさりとしているかもしれません。玄米の糠の部分に農薬が残留しやすいと言われていますが、農薬不使用ササニシキは検査を受けて農薬は一切検出されませんでしたので、安心して召し上がっていただくことができます。

 玄米を炊く時のポイントは水に浸ける時間を長く取ることです。6時間~半日ほど水に漬けておくとより食べやすいので、夜に水に浸けた玄米を炊飯器にセットして翌朝に食べるなどすれば、無理なく浸水時間を確保できます。炊飯器の炊き方で「玄米モード」があれば利用します。食塩やヨーグルトを少量混ぜて炊くと食べやすくなるという方法もあります。

 田伝むしでは玄米を手軽に食べてほしいという思いからレトルト包装米飯「ささにしき玄米ごはん」も販売しています。農薬不使用ササニシキの玄米を圧力釜で2度炊いてふっくら食べやすく仕上げていますので、普段玄米を食べていない方にも食べやすいと思います。電子レンジで1分半、湯せんで約15分で玄米が食べれますので、栄養のあるごはんを素早く準備できます。一人暮らしをしている方や、病気・妊娠中で食事を作るのが大変だけど体に良いものを食べたい方などにおすすめです。

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